メルクマール石 (作業班の歴史 その4)
最初に枕木の道に挑戦した時、地面に埋まっていた石。 大変な苦労で掘り出した石。
それを枕木の脇に寄せて、いまもそこに記念としてある石。
この石はなにげなく見ると、さほど大きくは無い。よく見かける大きさである。
とりわけ山荘のあたりでは、
地面にゴロゴロ埋まっている石のひとつに過ぎない。
だが、これは『メルクマール石』なのだ。
ブルドーザーもクレーンも無い都会派作業班にとっては、
これが限界の石だというメルクマール。
これより大きそうな石が地中に見つかったら、それを掘り出すのはあきらめよ・・・という意味で。
この石、掘り出したあと、横へずらすだけで大の男3人が全力を挙げねばならなかった。
そういう意味でも、これが「限界指標」。
今も我々と対峙してこの石はそこにある。思い出とともに・・・。 (続)